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高音質再生に欠かせない電源品質向上を低ノイズ電源で実現!

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オーディオ機器がデジタル化された現在では、ネットワークトランスポート(ネットワークプレーヤー)、ルーター、ハブ(HUB)、NAS、USBハードディスクやSSD、PCなどの多くの機器が電源に接続されます。

これらのデジタル機器の電源はほとんどと言ってよいほどACアダプタ(DC電源アダプタ)で電源を供給していますが、このACアダプタは小型、軽量化するためにスイッチング電源が使われており、かなりのノイズ発生源となっています

したがって、ACアダプターからの電源ノイズを放置していると、当然のことですが音質を悪化させることになりますので、高音質化のためには電源ノイズを減らす対策が必要となります。

今回は、低ノイズなアナログ電源や低ノイズタイプのACアダプターを使って、音質への効果を検証してみました。

ひろ
ひろ
電源のノイズ対策は重要ですね!

アナログ電源とスイッチング電源の違いを考察!

アナログ電源と呼ばれている電源は、コンセントからのAC(交流)100V(50Hz/60Hz)をトランス(変圧器)を通して電圧を下げ、その後で整流して直流電圧を取り出す方式の電源です。

スイッチング電源は、AC100Vを整流した後、発振(スイッチング)回路で数10kHz~数100kHzの交流でトランスを通した後、再度整流して直流電圧を取り出す方式の電源です。

ノートPCやスマートフォンなどのACアダプターには、このスイッチング電源が使われています。

ACアダプター

アナログ電源のスイッチング電源に対するメリットとデメリットは以下のとおりです。

・メリット:スイッチング電源に比べるとノイズが非常に少ない
・デメリット:スイッチング電源に比べて大きさ、重さ、価格、省エネ性で劣る

アナログ電源は、大きくて重いトランスを使う必要があるため、スイッチング電源に比べて大きさ、重さ、価格の点で劣ります。

また、変換効率も悪いので、発熱が大きくなり、省エネ性でも劣ります。

しかし、アナログ電源はスイッチング回路を使わないため、ノイズが少ないという大きなメリットがあります。

これは、オーディオのようなノイズに敏感なシステムには何より好都合です。

ミキ
ミキ
大きくて重い電源は、ちょっと持ち運びできないですね!

ネットワークオーディオに使えそうなアナログ電源を選定!

ネットワークオーディオで使用するNAS、ルーター、ネットワークトランスポート等の機器は2~3A以下のDC12VかDC9V、DC5Vで動作するものが多いです。

それらの電圧、電流容量に対応したアナログ電源としては何社かから発売されていましたが、その中から国産メーカーのエーワイ電子製オーディオ機器用高音質化アナログ電源が品質面で安心感があり、試してみることにしました。

このアナログ電源は安価なACアダプターの代替として、オーディオ用に使える低ノイズな電源として開発されたものです。

エーワイ電子の製品は、国内の自社工房で手作りされており、純粋に良い音を楽しむ目的で使える製品をリーズナブルな価格で提供しているのが嬉しいです!

今回は、アナログ電源DC12V3Aタイプを試してみることにしました。

ミキ
ミキ
日本で製造しているのは安心ですね!

ACアダプターをアナログ電源に交換して効果を確認!

現在使用しているルーター(バッファロー WHR-1166DHP)、NAS(IO Data Rock Disc Next)、USBハードディスク(ロジテック LHD-EN20U3WSWH)はいずれもDC12VのACアダプター(スイッチング電源)が付属しています。

このACアダプターの代わりにエーワイ電子のアナログ電源DC12V3Aがそのまま使用できますので、交換してみました。

その結果、S/Nが大幅に改善され、楽器の質感がより自然になり、弦楽器がさらにきめ細かくなって生音に一段と近づいた感じがします。これなら、オーケストラやオペラを長時間聴いていても疲れませんね。

エーワイ電子のアナログ電源に電源コードは付属していませんので、在り合わせの電源コードを使いましたが、もう少しグレードの高いものを使えばさらに良くなるかもしれません。

iFi Audioの超低ノイズDC電源アダプターiPowerも試してみる

自宅で使っているネットワークトランスポート sMS-200にはDC9V、2AのACアダプターが付属していますが、当然ノイズは多いですので、DCラインコンディショナー DLC10 (JS-PC Audio)というノイズフィルタを通すことでノイズ対策をしています。

このDC9V電源をアナログ電源に替えてみることも考えましたが、iFi Audioから超低ノイズのDC電源アダプター(ACアダプター)iPowerが出ていますので、試してみることにしました。

iPower

iPowerを選んだ理由は以下のとおりです。

・iPowerの価格が7000円台で、現在使用しているエーワイ電子のアナログ電源と比べて半額ほど。
・外形がACアダプタータイプなので、もともと機器についているACアダプターと差し替えて使える。
・アナログ電源と比べて小さいので、場所を取らない。

iPowerの仕様と特長は以下のようになっています。

・1μVという超低ノイズレベルの出力
・入力:AC100~240V
・出力:5V/2.5A, 9V/2A, 12V/1.8A, 15V/1.2A (電圧は固定でどれか1種類)
・出力用プラグ:5.5×2.1mm, 径の異なる変換プラグが4種類付属
・出力側(DC出力側)、入力側(電源コンセント側)の両方にノイズ処理アレイ(フィルタ)を入れている。

sMS-200の付属ACアダプター+DLC10と比較してみた!

SOtMのネットワークトランスポートsMS-200用のDC電源はsMS-200に付属しているACアダプター(DC9V,2A)とDCラインコンディショナーDLC10を直列に接続して供給していました。

sMS-200

今回は、付属ACアダプター+DLC10をiPower(型番:LN-0930, 出力DC9V/2Aタイプ)に交換して、どの程度効果があるかを確認してみました。

iPowerの入力側(2ピン)を電源コンセントに挿す場合に注意しなければいけない点は、極性を逆にするとノイズが出るということです。

iPowerの出力プラグ(5.5×2.1mm)はそのままでsMS-200のDC電源コネクタに接続できましたので、変換プラグは使いませんでした。

iPowerの出力プラグとsMS-200を接続し、iPowerの入力側を電源コンセントに挿すと、sMS-200が無事に起動しました。

続いてAITのDAC、プリパワー一体型アンプの電源スイッチをONしました。

iPADからKAZOOを起動してNASの中の楽曲ファイルを選択し、再生ボタンをタップすると曲の演奏が始まりました。

さて、音はどうなったんでしょうか?

曲の先頭の無音部分の背景音が非常に静かです。

曲が始まってしばらくすると、ノイズが少なくなったせいか、付属ACアダプター+DLC10で聴いていたときより細かな音がより鮮明に聞こえます

弦楽器の音のしなやかさが増したような感じです。

全体に音の微粒子がさらに細かくなったような感じで、とても心地良い鳴り方をします。
数時間いろいろな曲を聴いてみましたが、明らかに良くなっているのがわかりました。

もう元には戻したくないですね。

ひろ
ひろ
iPowerは小型なのに超低ノイズというのがすごいですね!

まとめ

今回は、エーワイ電子のオーディオ用アナログ電源とiFi Audioの超低ノイズDC電源アダプターiPowerを試してみました。

もともと機器に付属しているACアダプターはノイズが多く、やはりオーディオ用として使うのには問題があることがよくわかりました。

アナログ電源は国産メーカーが自社工房で製作しており、オーディオ用に開発されただけあって低ノイズで音質改善効果がはっきりとわかりました。

ただ、ACアダプターに比べると、サイズが大きくて重くなります。

iPowerはアナログ電源に比べても低価格ですが、サイズもアナログ電源に比べると小さく、期待どおりの超低ノイズなACアダプターでコストパフォーマンスは抜群ですね。

いずれにしても、普通のACアダプターから低ノイズな電源に変えることで、音質にはっきりわかる効果が出ます。

ミキ
ミキ
普通のACアダプターを低ノイズタイプ電源に交換するのはおススメですね!